無料 アクセス解析RMT

2011年07月30日

情報操作がほんとうにあるんだ、ということ、そして除染への無策

 7月29日、経済産業省の原子力安全・保安院が、国主催の原子力発電所関連シンポジウムに対し、中部電力や四国電力に、「やらせ」動員(国の方針に賛成する人間を集める)や「やらせ」発言を依頼していたことが分かった。実行されていないものもあるが、当然のことで、驚かない。逆に、それが明らかにされたことの方に驚く。やっとのことで、情報操作が今まで通りできなくなって来たんだなぁ、と思う。

 
 最近読んだ「東電帝国 その失敗の本質」(志村嘉一郎・文春新書)を読むと、東電が原子力発電を推進するために、ありとあらゆる手段を使ったことが分かって戦慄する。金も使うし、脅しも使えば圧力もかける。政治家を懐柔するなんて、あまりに簡単なのにびっくりする。それだけ政治家が、名誉や資金に弱いのだろう。

touden.jpg


 さらに「原発・正力・CIA」(有馬哲夫・新潮新書)を読むと、米国が日本を操作している実態と、読売新聞と日本テレビを創設した正力松太郎が、権力を得たいがために、メディアを意図的に総動員して、原子力発電推進に爆走したことがわかり、私たちの知らないところで歴史が作られていく不気味さを、じゅうにぶんに感じることができる。

shouriki02.jpg


 だから、だまされてはいけないのが、日本エネルギー経済研究所の29日の発表。来年春に原子力発電所がすべて停止すると、20万人失業者が出ると試算したのだ。しかし、根拠が詳しく説明されていないし、電力が足りなくなることに何も対策が打たれない、という前提もおかしい。

 とここまで書いたところで、念のため、各紙の記事をチェックしてみたら、この試算は、電力の供給が改善されれば事態は変わる、とただし書きが付いているんだね! 最初に配信した時事通信の記事には、それがはっきり書いてあるし、朝日新聞も同様。ところが、いま推進派と見られる読売新聞と産経新聞は、このただし書きを記事にまったく載せておらず、全原発停止で失業者20万人増、とあおっている。これは、原子力発電がないと大変なことになるぞ、と脅していることに他ならないではないか!


 それから、7月24日の日記(ミクシー)のコメントで、チューイチさんに貴重なご指摘をいただきました。いままさに、福島で(もちろん首都圏を含むすべての汚染されたところも)放射性物質がたまり高い放射線が放出されているところの「除染」をこそ優先しなければならない……まったくその通りだと思います。ありがとうございました。

 「除染」に対する政府の無策ぶりについては、7月27日の衆議院厚生労働委員会で、東京大学アイソトープ総合センター長の児玉龍彦氏が、満身に怒りを込めて語っています。緊急に被曝や土壌汚染などへの対策を立てよと提言もしています。ぜひ、以下の映像をご覧ください。


posted by さとる at 12:23| 原子力発電