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2011年07月26日

新聞の読み方〜だまされないために

 7月24日の産経新聞の記事に、「太陽光発電 見えぬ道筋 孫社長呼びかけ自然エネ協議会 12都県参加見送り」という記事が載った。これは、7月13日に開かれた「自然エネルギー協議会」設立総会(ソフトバンク・孫正義社長の呼びかけ)を受けて書かれたもので、見送った都県の意見ばかりを紹介し、「課題や不明な点が多い」から、記者が「性急な転換を危惧する声も強まっている」と結論づける。すごくバランスを欠く記事だ。


 まず、見送った都府県の意見を読んでも、慎重になっているのは感じるが、性急さを「危惧」しているとまでは読めず、記者の結論に強引さを感じる。

 さらに、記事の最後には、石原慎太郎・東京都知事の意見(「とてもそんな風にはいかない、頭冷やして考えてくれ」)を持ってきた上で「過熱する自然エネルギー政策への転換に自重を促すよう、くぎを刺した」と結ぶ。人間は、心理的に、最後に出てくる意見に最も影響を受ける。見事に太陽光発電に疑問を持てる。

 タイトルにしても、「見送り」が多かった場合にこそ、「12都県参加見送り」と付ける方が日本語としてしっくり来るのではないか。ぼんやりタイトルだけ眺めていると、「あ〜太陽光発電はダメなのか〜」と思いかねない。もちろん本文には「35道府県が参加する」と書いてあるだけれど、それを読まないでスルーする人には、太陽光発電のマイナスイメージだけが残る。巧みなイメージ操作だなぁ。


 私など、一民間企業主の呼びかけに対し、35道府県も集まったことの方に驚く。それだけ、原子力に依存しない生活に関心がある、と考えるほうが自然だ。やはり、新聞記者、あるいは、新聞社に「意図」があると思わざるを得ない。

 だって、今までは、少数派だった原子力発電反対派の意見など、こんな形では決して取り上げたことがないのに、自然エネルギーだけは、少数派重視。メディアは、本当にしっかり、しっかり、しっかり読みましょう。[ちなみに、こういうトーンの記事を出しているのは、ざっと見た限り産経新聞だけです]


posted by さとる at 23:24| 原子力発電