無料 アクセス解析RMT

2011年07月24日

「日本の未来」を考えているのは誰なのか

 やっと日記が書ける。その間の事情は改めて触れるとして、「日本の未来」なんてこれっぽっちも考えていそうもない、経済人や政治家や文化人を見ていると、あえて言うけれど、その顔に現われた「ごう慢さ」に、本当に気分が悪くなる。


 圧倒的に中年から年配の男性が多いのだけれど、みんな言うことが同じなのが不気味だ。原子力発電を続けないと、日本の経済が立ち行かなくなるというのだ。自分もくどいけど、何度でも言う。死ぬまで言い続ける。もう1回原子力発電所で事故が起ったら、日本は崩壊する、そして福島県はとめどなく崩壊し続けている。牛は汚染され、子どもたちは放射線にさらされ、家族はバラバラになり、農産物も水産物も生産できなくなるかもしれず、そして、福島第1原子力発電所の事故は、まだ終わっていない。放射性物質は、量は減ったもののまだ放出&流失し続けているし、原子炉に残った高放射能の廃棄物の処理のメドも立っていない。そこで働く人の被曝を覚悟の献身的な行動も報われきれていない。それでも原子力発電を続けるのか。

 もう、あきれることだらけである。

「NHKスペシャル 徹底討論 どうする原発」で、原発推進派の奈良林直氏(北大、原子力安全委員会専門委員)の発言には驚かされ続けた。原子力発電がないと電力が不足し、病院で人が死に、お年寄りが暮らせなくなり、交通機関が破たんする、と脅かすのだ。最後のひとことは「科学の英知を集めて、絶対安全な原発を作る」である。今この瞬間も、放射性物質に不安を持ちながら暮らしている人たちのことはまったく想像できないようだ[7月9日]。

資源エネルギー省は、新聞・雑誌・インターネットをチェックし、原子力発電に関する発言を集め、「正しい」情報(原子力発電反対、は正しくなさそうだ)を発信する参考にする事業をしてきた(この4年で1億3千万円かけて!)。これって、言論にプレッシャーをかけていることにならないか?[今年度も発注の記事→7月14日]

政治家のほとんどは、「脱原発」に対して慎重だ。国民の受けねらいだ、なんて言う人もいる。「原発がなくなると、経済が停滞し、職を失う人がたくさん出る」と言うに至っては、脅しだ。事故があったら、日本が終わる、ということがなぜわからないのか。こういう意見は、自民党はもちろん、民主党の幹部にも拡がっていて、経団連などの経済人と同じ考えだ。菅首相に対して「辞めろ」と叫んでいる人は考えてほしい。ではその後誰が首相をやるのか、と(それを必ず添えてから「辞めろ」と言ってほしい)。それなしで今、菅首相だけ辞めさせたら、再び原子力発電推進の道を走ることになるのは確実なのだから[連日]。

関西電力は、来年7月に運転開始後40年となる、福井県の美浜原子力発電所2号機を、標準の耐用年数(原発の寿命)と言われる30〜40年を超えて、運転し続けることを目指す報告書を国に提出した。福島第1原子力発電所の1号機は、運転40年目で事故を起こし、長期的な原子力発電所の使用に疑問が出されているのに![7月22日]

海江田経済産業相は、原子力発電所の受注に向けて、トルコに経産省の職員を派遣し、日本の原子力技術の安全性を説明し、原発輸出に力をいれる姿勢を改めて明確にした……って、日本の技術が安全どころではないから、あの事故が起こったのではないのかっ![7月23日]

 それにしても、まだ書き足りない……というか、どんどんありえないことが起こっていくことにあぜんとする。


 そして、脱原発に追い風となる情報や、関係のある情報は、相変わらず扱いが小さい。

1980年代から、原子力発電の危険性を訴え続けてきた、広瀬隆さんと明石昇二郎さんが、東京地方検察庁に、「安全だ」といい続けてきた学者や、事故を起こした東京電力や、原子力安全委員会のメンバーなどを、人道的犯罪だとして刑事告発した[7月8日→詳しくはこちらをクリック]。

地下にある頁岩(シェール)の岩盤に含まれている天然ガスを掘り出す方法が改善され、安くエネルギーとして使える見通しが出てきた。埋蔵量も莫大で、今見つかっているだけで数十年単位で世界で使えそうだという[7月18日]。

石油連盟の天坊会長は、来年、原子力発電所が全基停止して火力発電の比率が増えても、電力向け石油の供給は可能だ、と見通しを述べた[7月21日]。


 そろそろ改めて、私自身の姿勢も含めて、原点を再び整理しなくては、と感じている。今夜はとりあえず、最近の怒りをまとめてみた。
posted by さとる at 21:10| 原子力発電