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2011年06月06日

ガイガーカウンターを買うことになるとは思わなかった

 福島第1原子力発電所の事故に関して、あきれるくらい、情報が遅れて出てくる。あきれるくらい、次々と発表したことが訂正される。やはり、水素爆発が相次いだ、3月11日〜16日には、首都圏にもかなりの放射性物質が降り注いだことも明らかになりつつある。今もそれが残り、量は減ったものの、その上にさらに放射性物質がたまり続けている。


 もう自分で情報を得るしかないと、相方とお金を出し合って、ガイガーカウンターを買った。安過ぎるものは不正確だというし、高すぎるものは手が出ない。結局いろいろ考えた末に、6万円の中国製のカウンターを購入した。

 自宅の中では、多少変動もあるが、ほぼ、0.11マイクロシーベルト/時。政府発表の千葉県の値は、このところは安定して0.045前後だから、ほぼ倍の値になる。やはり、地面より高いところで測っているのだろうか。放射性物質は地面にたまるので、地面に近いほど放射線量は大きくなる。

 「ホットスポット」といって、風の吹き方や地形によって、放射性物質がたまりやすい場所ができる。先日、相方と、そのひとつとされている千葉県柏市の北部地域へ出かけて、公園で測ってみた。放射性物質がたまりやすい、土の上だとやはり高い値を示し、0.3を少し超える数字が出た。やはり高い。


 さらに、放射線量を実感したのは、山形新幹線の中だった。いま山形で仕事をしていて、定期的に通っているのだが、震災のため3ヶ月ぶりに、5月31日に山形へ向かった。もちろんガイガーカウンターを持っていき、上野から山形まで、手元に置いて見つめていた。

 東京から栃木までは、千葉と同じで変化がなかった。ところが、福島県に入り、郡山駅を出ると、時々、0.18とか0.20(以下、単位はすべてマイクロシーベルト/時)という数字が出るようになり、郡山を出て5分後に、急に数字が上がり始めた。変動しながらもカウンターは、0.38→0.44→0.50と上がり続け、最大値は0.69だった。0.5を超えると警告ランプがともる設定にしてあったので、もちろん赤い光が点滅した。1分半ほどで、0.11〜0.14くらいに落ち着いたが、どこまで上がり続けるのだろうとかなり緊迫した。

 その後、福島駅の前後で、5〜6分にわたって、0.18〜0.20と上がり、新幹線の中でこの値だから、福島県中部の放射線量はやはり高い。山形県内では、ほぼ自宅と同じだった(これも政府発表の2倍)。


 帰りの新幹線でもほぼ同じ結果で、自宅に戻って調べると、郡山を出てすぐの放射線量が高かった地域は、本宮市だった。福島第1原子力発電所から放出された放射性物質は、風の傾向から北西部へ向かって流れ、飯舘村で谷に沿って南西に角度を変えてぐるっと回り込む。同心円状ではなく、放射性物質の蓄積量は、北に向かって逆V字形に多くたまっているのだ。その先端に本宮市がある。


 私が本宮市で測った最大値、0.69マイクロシーベルト/時は、1時間あたりの放射線量だから、これに24をかけ(一日の量)、さらに365をかけると年間の放射線量が出る。6044マイクロシーベルト。もちろん、いまとりあえず設定されている(つまり根拠が明快ではない)人間の年間の被ばく限度1000マイクロシーベルトを余裕で超えている。こんな状態の地域に住み続けてだいじょうぶなのだろうか。

 政府の放射線量測定値は明らかに低く出ている。もっともっときっちりと測って、確実な対応をしてほしいし、自衛もしなくちゃいけない……というわけで、ガイガーカウンターを友として暮らす日々が始まった。
posted by さとる at 14:40| 原子力発電