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2011年05月20日

[5月12日の日記]まだな〜んにも解決していない放射性物質の問題

[5月12日]

 日記を3日しか空けていないのだけれど、すごく久しぶりに書く気がするのは、状況が毎日大きく変わるからだろうか。


 中部電力は受け入れにずいぶんぐずぐずしていたが、菅首相の要請で、静岡県の浜岡原子力発電所は運転を停止する準備に入った。その会見を5月6日に聴いた時、一瞬よろこんだのだけれど、「防潮堤の設置など、中長期の対策」が「完成するまでの間」というところで少しがっくりした。つまり、より「安全な」原子力発電所にして再開させる、とも読めるではないか。

 防潮堤は津波対策なわげて、それで津波が仮に防げたとしても、直下型の東海地震が起こったら発電所は「絶対に」壊れないのだろうか。過信しちゃまずいんじゃなかったっけ。

 さらに落胆することには、菅首相は8日になって、浜岡原子力発電所以外には運転停止を求めない、と言明、仙谷官房副長官は「私どものエネルギー戦略・政策は原発を堅持する」とまで発言してしまった。7日には、福井県の敦賀原子力発電所2号機の冷却水中の放射性物質濃度が上がり、停止させるに至るなど、問題は山積みだと言うのに。経済産業省も、自然エネルギーに着目すると言うものの、エネルギー政策の柱に「世界最高レベルの安全性に支えられた原子力」を据える方針を早々に打ち出している。浜岡原子力発電所の停止期間は、2〜3年とのこと、その間になんとか流れを変えることに賭けるしかない。


 しかし、11日になって、菅首相は、原子力発電推進の政府のエネルギー計画(昨年決定)を「いったん白紙に戻して議論する」と述べる。さらにその議論の方向性は、自然エネルギーも基幹エネルギーに加え、また省エネ社会も作るものだという。どこまで信じていいのだろうか。議論した結果、やっぱり原子力発電は減らしません、なんてことにもなりそうだし。


 疑い深くなるのも当然である。文部科学省が米国エネルギー省と協力して、地表に放射性物質がどれだけ蓄積しているかと言う「汚染マップ」を6日にやっと発表した。調査は、なんと4月6日からやっていたのに、である。その結果、計画的避難地域の外でも、高レベル(チェルノブイリ事故で強制移住の対象になった以上)の汚染地域が見つかった(放射性セシウム)。しかし、こんな大ニュースが、さりげない記事のひとつで終わってしまっている。

 放射性物質は、首都圏、いや日本全国に降り注いでいるので、こうした調査を全国的にやるべきなのに、その気配はない。なぜだ! 

 実際、今日12日、福島第1原子力発電所から300キロメートル近く離れた、神奈川県南足柄市のお茶の葉から、暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出され、出荷を停止、すでに出荷されたものも回収を急いでいる。神奈川県は「数回摂取しても健康に影響を与えることはない」としているが、本当か?


 さらに今日、福島第1原子力発電所3号機ピット(作業用の穴)から、放射性物質を高濃度に含む水が海へ流出していたことが判明した。8日からそのおそれがあることが分かっていたにもかかわらず対応が遅れたらしい。基準の数万〜数十万倍の放射性物質が含まれているらしい。今は止まったと報道されているが、またまた地球を汚したことになる。これまた、大変なニュースなのに、まったくメディアが騒がないほど、ニュースのうちの “one of them” になって埋もれてしまっている。もうメディアも、感性がにぶくにぶくなってきている。


 もはや、情報を広く知らせることも「闘い」になりつつあるみたい。時間もエネルギーも取られるし、ぶっちゃけ疲れても来ているけれど、こういう時が正念場だと思う。

 そして、やるべきことは増える。首都圏でも、地面等に放射性物質がかなりたまっていることが予想されるからだ。震災当日のデータが公開されていないか、測られていないかで、分からない部分が多く、空気中の放射性物質は減っていても、3月の震災直後の「水素爆発」等でどのくらい放射性物質が飛び散ったか、誰も明らかにしていないのだ。いったん地上に降りた放射性物質は簡単には消えてくれない。「自衛」手段を持つしかなくなってきているかも
posted by さとる at 17:51| 原子力発電