それにしても間隔空きすぎ。1年と6日ぶりのニューシングルだ。今年4月のアルバム『PUZZLE』で、関ジャニ∞は、ひとつのハードルを超えたと思っているので、期待して CD を聴いた(通常盤)。
今度はビッグバンドで来ましたか……。ビッグバンドとは、古くからジャズにあるひとつのジャンル。名前の通り、ブラスやサックス、さらには一般のバンドのようにギター・キーボード・ドラムス……など大編成で厚い音を即興もまじえて演奏する。
ビッグバンドの濃い音に乗せて、関ジャニ∞はジャズテイストを含んで、ロックンロールしている。「ひとりじゃないよ」のかけ声に感動する終盤まで、いつものテンションで、聴いてる私に素敵なエネルギーをくれる。
さっき「ハードルを超えた」と書いたのは、アルバム『PUZZLE』で信じられないほど多様な作家の曲を歌いこなし、それを作詞・作曲者を想像させないくらい「関ジャニ∞モード」に変換することに大成功していたからだ。このアルバムは、歴史に残ると言ってもいいと勝手に思っていて、私はカラオケでも「パズル」「咲いて生きよ」「My Last Train」などを中心に歌いまくってそのたびに気持ち良くなっている。それほど、どの曲もインパクトがあり、関ジャニ∞カラーがしっかり確立している。
だから、いきなりビッグバンドでも、驚かない。何たって、演歌部門からスタートした関ジャニ∞だから、今や音楽の全ジャンルをもうらするために CD を出しているのかと思いたくなるくらい、さまざまな曲調・リズム・メロディ・アレンジ・コード進行の曲を、芯を持って歌いまくっている。
その芯が「急☆上☆Show!!」の歌詞の中にある。「しかし笑顔が見たい」「タフなソウルが欲しい」→「希望の鍵は『Love』『Image』『Emotion』」という部分だ。愛と想像力とエモーション。エモーションは、心の底から湧き出て来る、その人の感性に依拠する、想いのこもった強い感情(情感・情動)のことだ。
そう、関ジャニ∞の歌の底にいつも流れているのは「情」だ。それはきっとデビューまでの、いやデビューしてからも含めて結成以来の苦労もあるだろう。さらにメンバーがこれだけ多いのにまとまりを持ち、熱い友情を作ってきた経緯もあるだろう、彼らのライフヒストリーが織りなす「情」、それをこの歌にも感じまくることができる。
別れの歌なのにどこか明るく、失恋も希望に変換してしまう秘めたパワーを持つ(関ジャニ∞お得意の)「Brilliant Blue」、まっすぐな恋愛をタイトル通り映画のワンシーンをイメージできるようにしっとりと歌う「cinematic」(テーブルの湯気のむこうに君がいて少し薄いコーヒーを飲んでいる、なんてとこは絶品!)、今年夏のツアー京セラドーム大阪公演で収録したファンのコーラスが入っていて恋愛モードを超えて人と人とのつながりを歌いあげる広がりを持つ壮大なバラード「ひとつのうた」……カップリングが充実しているのも当然だ。
この3曲ももちろん、曲調・リズム・メロディはそれぞれ異なり、それぞれのムードを持っている。それを関ジャニ∞色に染めて、いつも通りの、メンバーからメンバーへ歌いつがれて曲が構成されていく快感をたっぷり味わうことができる。特に「ひとつのうた」は、そこにライブ会場のファンのコーラスが加わるのだからたまらない。歌詞にある「(君に)惹かれたのは ここにある熱いモノが 似ているから」関ジャニ∞があり、エイターがいるのではないだろうか。
さあ、関ジャニ∞の「情」を感じて、元気になるためにもう一度「急☆上☆Show!!」を聴こう!
※カップリング曲のタイトルに間違いがあり、11月7日訂正しました。
ついうっかかりして大変失礼しました。
2009年11月05日
関ジャニ∞「急☆上☆Show!!」の「情(じょう)」
posted by さとる at 23:37| 関ジャニ∞