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2009年04月17日

関ジャニ∞最新アルバム「PUZZLE」の感激的完成度[後編]

 関ジャニ∞の最新アルバム「PUZZLE」には、豪華な「おまけ」がついている。メンバーのソロ曲を収録した CD とメンバーを3ユニットにわけて歌った3曲の PV とこのアルバム全体を通してのメイキングを収録した DVD だ。その販売形態については後述するとして、まずはソロ曲から。


 大人数のグループで、メンバー全員のソロ曲が、アルバムに2作続けて収められる、というのはかなり珍しいのではないだろうか。全員の音楽的レベルが向上していかなければ、あっさり「お遊び」と言われてしまうだろう。それを可能にした関ジャニ∞メンバーたちの実力に、私たちはもっと驚いていい。


 自作詞でワイルドさもエロさも前面に押し出した渋谷すばるの「words」がまず、ガツンと私たちの心身を刺激する。「うまさ」に「骨太さ」が加わったといってもいい。続く大倉忠義は、R&B テイストを上手に混ぜたポップス「no-no-no」で、ムードを高めあげる。一転して安田章大は自作曲「アイライロ」で、歌詞にあるように、まさに「愛色」に染め上げたラブソングを、アコースティックギターを弾きながら愚直に歌いきる。

 村上信吾は「One's shadow」で、ラブソングだけど応援ソングという難しい歌をこなし、丸山隆平はキャラ全開で、ひたすら楽しく「ワンシャン・ロンピン♬」(タイトルからしてすごい〜謎の言葉)を歌って、「元気」の源になっている。「心の感じたままに」「やりたい事をやってみよう」「明日もいい日だ」……こんな歌詞をくさくなく超解放的に歌えるキャラは貴重だ。

 横山裕は「413man」で、自分の祖父への想いを素直に歌詞にしていて、ちょっとほろりとさせてくれる。この彼の祖父への愛情が、そのまま関ジャニ∞のメンバー同士の友情と重なって行くことはいうまでもない。最後に錦戸亮が「Half Down」を歌う。もうこれしかないという正統派失恋ソングを、彼自身の詞曲で切なく歌い上げる。


 どれを聴いても、各メンバーがそれぞれ個性的な世界を持っていることがわかる。このメンバーたちが、前編で述べたように、「トータル」なアルバムを作ってのけるのだから、これもまたもっともっと驚いていい。

 バラバラになるどころか、ライブでも、テレビ・ラジオでも、そして CD でも、彼らのまとまりや「仲がいい」と感じさせる「気」が、ガンガン出ている。そんな「仲間」でいられるヒントがメイキングからうかがえる。何しろいつでもみんな「笑顔」なのだ。

 おおぜいいれば、相性もあるだろうし、全員のキゲンがいいなんて日はまれだろうと思う。ケンカしているのも確実だ。しかし、彼らが出会った「縁」を大事にしていて、さらにそれから培った「絆」をも大切にしていて、お互いを受け入れ合っているのだ。長所も短所もひっくるめて、まるごとのメンバーを。


 これってどこかで聞いた話だな、と感じてしまった。そう私が10代の時に入れ込んだ「ひょっこりひょうたん島」のコンセプトにそっくりではないか。

 「ひょっこりひょうたん島」の島民は、全員独特なキャラで、ケンカやもめごとも絶えない。悪人に味方してしまうヤツも現れる。でも、同じ島に住んでいる、という「縁」と、住んでいることによってできた「絆」を優先順位のトップに置き、なんとかかんとか島で暮らしていく。ピンチにはちからをありったけ合わせながら……。


 だから、DVD に入っているユニット曲も、なんとじゃんけんで組み合わせを決めたというのだが、誰と誰が組み合わさっても、結果が悪いわけがない。かえって新しいコラボが新しい魅力をひき出す。

 渋谷・大倉・錦戸の「Glorious」は英語曲をひたすらカッコよく、横山・安田の「Kicyu」は横山の愛くるしい詞と安田の心はずむメロディがばっちりマッチ、村上・丸山の「YOU CAN SEE」は共作の歌詞に載せて新鮮な感触で「一緒に歩いて行こう」と聴くものにエールを送る。


 そんな関ジャニ∞の世界は、まだまだ進化をとげていきそうな気がする。ただ、今回のアルバムは、15曲入りの CD に対し、DVD のついた「初回限定盤」とソロ曲入りの CD が付いた「通常盤」との2種類があり、ファンなら(私も)どちらも買うしかない売り方になっている。定価で買うとあわせて6900円。共通の CD の片方は一生聴かないかもしれないもったいなさ。

 マジでこんな売り方していていいのだろうか。せめて、CD と CD+DVD の2種類にするとか、もう少し「徹底的に儲ける」路線から離れられないものだろうか。それがひいてはファンを限定的なものにしているように思えてしかたがない。

 8→1
posted by さとる at 23:12| 関ジャニ∞