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2008年11月21日

社会の空気が妙にけむたい

 タブー(おおっぴらに語ってはいけないもので、語ると災いが降りかかったり不利益を被ったりする)は、おとといふれた芸能界だけの話ではない。


 11月12日トヨタ自動車相談役・奥田碩氏は、メディア、特にテレビは「朝から晩まで厚労省を批判して」おり「国民だって洗脳されてしまう」、その事態は「異常」で「何か報復でもしてやろうか。例えばスポンサーにならないとか」などと述べた。

 簡単に言えば「自分の気にくわないテレビ番組はつぶすぞ」という「おどし」だ。自分の気にくわない制度を好き勝手に変えてきた、某読売ジャイアンツの旧オーナーも同時に思い出してしまうなぁ。その某氏も「新リーグを作る」なんておどしていたっけ。


 政府機関というのは特別に大きな力を持っている。それに庶民が太刀打ちするのは並大抵のことではない。メディアは、大きな「権力」を持った人間・組織に対して、常に批判的であるくらいで、やっと一般市民の声を代弁するという役割を果たせるくらいだろう。

 その役割を、大企業が骨抜きにしようとしているのだ。

 実態は真逆に感じることさえある。「権力」を護り、その濫用を全くチェックしない報道が増えていて、国民がそれに洗脳されてしまいそうだ。郵政民営化が最良の策でないどころか格差を拡大するきっかけになったことがわかった今、お祭り騒ぎで民営化支持の報道をしてきたメディアは何か反省をしたのだろうか。


 こうなってくると、今また、ころころ言うことが変わり、「医者は社会常識に欠ける」など暴言を吐き放題の麻生首相を「批判しすぎ」たら、メディアに圧力がかかるかもしれない。

 実際、奥田氏の発言をきっちり取り上げるメディアが少ないうちに、もうこのニュース自体が忘れ去られようとしている。言論の自由が奪われそうだ、という危機感はないのだろうか。すでに奥田氏の「スポンサーを降りる」という「おどし」が効果を発揮しているのだろうか。


 一方では、歴史をきわめて歪めた見解を防衛庁のポリシーにしようとした田母神俊雄・前航空幕僚長の発言については「言論の自由」で正当化されて、権力を持つ者の発言としてバランス感覚があるかについて、これまた追及は手ぬるい。都合の言いように「言論の自由」は無視されまた利用されている。


 このままでは、元厚生事務次官宅連続襲撃事件も、メディアが厚労省批判であおったからだということになるかもしれない。テレビで自由にものを言える雰囲気がなくなっていく。けっこうもう私たちの社会は怖い方向へ向かっちゃったりしているのではないだろうか。


posted by さとる at 23:32| 理不尽なこと