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2008年11月19日

内博貴の年末年始公演に思う

 芸能人の置かれている状況は過酷だ。例えば、絶えずマネージャーやら、ディレクターやら、各スタッフやら、たくさんの人間から容赦ない評価にさらされる。


 歌やダンスやセリフ回しのできばえから、日常生活まで、ネットの掲示板を時として埋め尽くすひぼう中傷のようなことばたちが平気で浴びせられる、それも生身の人間からかまわず……これはつらい。それに耐えるか、かわし切っていく強さがないとつとまらない。


 それは10代のタレントにもあてはまる。多感な時代、手加減のない「ダメ出し」が続くと、心の生傷は絶えない。本来なら「育てる」という発想で大人がかかわらなければいけない年齢でも、相当厳しい競争にさらされ、勝ち抜いていかねばならない。

 ひどいことを言われても「負けん気」で向かっていくものを選ぶようなオーディションもあるという。10代だから、護られ、配慮される、ということは期待できない。というかフォローはないに等しい。

 だから辞めていく者たちも少なくない。代わり(芸能界志望者)はいくらでもいるので、選ぶ側のやりたい放題になっている。ついてこれなければ、捨てればいい、それで終わりだ。捨てられた側がボロボロになり、トラウマのために人生を送る力を失おうとも。これは私がそうした若者に何人も会ってきた、という事実に基づいて書いている。


 たまる一方のストレスを抱えて、なお微笑まなければならない。芸能界で生きようとするのはとても過酷な「賭け」なのだ。「くすり」やアルコールに依存しないとやっていけない人がでても驚きはしない「業界」なのだ。


 内博貴は、2005年7月、病み上がりの中で、未成年でスタッフ(アナウンサーも含む)とともに飲酒して補導され、事務所から無期限の謹慎処分を受ける。関ジャニ∞と NEWS のメンバーからも外れる。2006年末に研修生として復帰、各グループに戻ることを期待されている中で、年末年始に横浜と大阪で初のソロコンサートを行うことになった。

 私は、事件当時からブログ(当時はオリコンブログ)で、彼の飲酒をずっとかばってきた。2つのグループのかけ持ちを始めとする当時の彼の仕事量はハンパではなく、周辺の大人たちがなぜ、そんな彼のフォローができなかったか、と強く感じたからだ。

 たくさんのストレスを抱えたままにして彼を追い込んだ周りの大人たちに責任はないのか、内だけを責めるメディアの論調にも疑問を感じた。もちろん、彼も「オトシマエ」をつけなければならないのは当然だが、周りはおとがめなし、というのは理解できない。


 そして、今回もまた彼とその周辺が追い込まれている気がする。年末年始のライブをやって、その結果で今後の所属(ソロかグループか)を決めるのだという(ジャニー喜多川氏発言)。

 すごくいやらしい方法だ。もともといたグループに戻るのがどう考えてもスジだから。おまけに彼の大阪ライブの日程と会場では、関西ジャニーズ Jr. が冬のコンサートをやる予定で、すでにチケットも発送されていたという。それをキャンセルしたら、ファンの間で確執が起こることは容易に想像できる。ファンの気持ちを無視して、なぜあえてそんなことまでするのか。また内に新たな重荷を課すことになる。


 ジャニーズ事務所に対しての批判は、ファンの間でも、メディアでもタブーとなっており、密かに報復を受けたライターもたくさんいる。世を挙げて逆らってもムダだ、という雰囲気が作られている。事務所はよくやっている、と擁護する人も現れて、時に泥沼の論争になる。それを高みの見物で見ているのは事務所のえらいさんたちだ。

 誰も本当に音楽やタレントのことを考えていない、としか思いようがない。私たちは、少しでも、アーティストや事務所に声を伝えていかなければならない。広い視野で考えねばならない。意見が言えないなら、せめて「このやり方はあんまりだ」という想いを共有していこう。でなければ、芸能界は何も変わらないし、才能ある「若い芽」が今日もまたつぶされていく。


posted by さとる at 23:33| 関ジャニ∞