そしてこのシングルには書きたいことがいっぱいある。
「無責任ヒーロー」のカップリングの曲たちも光を放っている。初回限定盤A・初回限定盤B・通常盤の3アイテムのそれぞれに別のカップリング曲が付いていて、重複していない。
3枚買うと、 DVD の中の新曲(メンバーが3つのユニットに分かれて歌った「desire」「torn」「ホシイモノハ。」)を入れると、総合計7曲の新曲を聴けることになる。アルバム1枚に近い曲数だ。
そのカップリングである。まず「道標」。穏やかにリズムを刻むバックの音。比較的落ち着いて、淡々と歌う関ジャニ∞メンバー。途中に「君のおかげで今僕はここに居ます」「たくさんの優しさにありがとう」などセリフが入る。
しっとりと、じわーーーっと、心にしみ込んでくる歌唱は別れを上手に消化し、新しいスタートを励ましてくれる。よくあるテーマではあるけれど、何となく自分で自分に向けたトゲが取れる気がしてくる。
「ケムリ」。目の前に壁がある。いらつく。この悪夢から脱したい……ならそのいらだちのおおもとにぶつかってやるさ! 何度も「迷い道」に入り込み、「このまま終われない」と感じてここまで来た関ジャニ∞のメンバーならではのリアルがある歌詞が活きている。
激しいロックもウソくさくなく、どんなジャンルの音楽も関ジャニ∞なりに消化して表現できることが証明される。
「∞ o'clock 08」は今年夏のライブの目玉で、メンバー全員のキャラをラップで紹介していく曲の最新ヴァージョン。作詞がメンバー自身だから、遊ぶ遊ぶ、過激過激、ホンネホンネ。ところどころ「ここまで言っていいの」的なギャグもあるけれど、メンバーたちの団結を考えると、きっと全く問題ないのだろう。ここまで出せる「気どらない」関ジャニ∞であることがうれしい。
そして DVD にも収録された「fuka-fuka Love the Earth」のスタジオ録音ヴァージョン。バンドとしてテンションを上げまくったライブと違って、じっくりと歌い込んでいるので、メッセージがよりひたひたと届いてくる。
キーワードの「fuka-fuka」がいいよね。「ふかふか」の語感はとってもあったかいし、地球も人も「ふかふか」であってほしいと思わずにいられなくなる。関ジャニ∞名曲選に入ること必至の、壮大で美しく、何よりも優しすぎるバラード。これからも、アレンジを変えたり、その時の気持ちを織り込んだりしながら、歌い続けていってほしい。
こうしてカップリング曲を聴いているだけでも、関ジャニ∞のカバーする音楽の幅がぐんぐん広がっていることがわかる。歌謡曲、演歌、フォーク、パンクロック、ハードロック、ヒップホップ、R&B、ラテン、ダンス……そして誰にも真似のできないコミカルソングと新たに加わりつつあるメッセージソング。もっともっと新しいジャンルに挑戦していってほしい。
もう1回続きます。
今こそ 8→1