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2008年09月24日

w-inds. の「記憶に残る」ライブ[後編]

 メンバーのひとり、龍一のケガにもめげず、w-inds. のライブはまれにみる充実感を与えてくれた。


 会場である代々木第一体育館(東京都)の建物の構造が、箱船に乗っているようで、前回観た武道館ライブ(8月28日→記事はこちらから)に比べて、ステージと観客との間にものすごく一体感がある。

 ライブが進むにつれて、観ている私たちも w-inds. の動き、ひいては身体そのものと合体していくようだ。会場中に舞い続けるペンライトがそんな錯覚をさそう。ちなみに私も、お誘いいただいた方(A さんありがとうございました!)からペンライトを貸していただき、懸命に声援した。何しろ龍一のアーティスト生命がかかっているかもしれないのだ。無理のないように、想いをこめた。
[私の2階席からは見にくかったのだけれど、ライブに行った人によると、龍一は足を引きずるなどかなり痛そうにしていたシーンもあったそうだ]


 改めて納得したことがある。バラードで3人が全くダンスをしていない時でも、その立っている身体が何かを表現していたことだ。ただ立っていても「キマる」。これはとても難しいことだ。

 私も、授業や講演をする時、どんな風に自分の身体を聴いている人に見せるか、かなり意識している。言葉に加え「+α」がないと、自分の想いは伝わらないと思うからだ。しかしもちろん、w-inds. ほど身体に語らせることはできない。今回は最新アルバムにある「Hello」がもっともそれを「体現」していた。実に美しかった。


 今回は、w-inds. 初めての代々木体育館ということで、メンバーたちはさらに、気合いが入っていた。龍一は上京して初めてここでライブを観て、ここに立ちたいと思ったという。だから足の痛みも耐える強い気持ちが生まれたのかもしれない。

 夢がかなったという想いは、彼らのパフォーマンスのキレをただならぬものに変えていく。涼平のダンスも、慶太のヴォーカルも、今までに見たことがないくらい、ふっ切れた力強さを表現し、龍一の強い意志がそれを支えていた。

 アンコールとダブルアンコールもたっぷりで、その上新曲2曲も初披露された。近く発売される両 A 面シングル「Can't get back」「Everyday」で、前者はダンサブル、後者はきれいなバラードで、w-inds. の魅力を集約したような歌曲だった。韓国の大きなアジア音楽祭に出るというお知らせもあった。


 ダブルアンコールの最後は、無事ライブを終えられたことの歓びを静かに語り、静かに去って行った。歌って盛り上がって終わり、ではないエンディングも感動的だった。彼らを大きく強くしたライブだったと信じる。間違いなく「記憶」に残るライブだ。


 そして、龍一の足が快癒することを祈るとともに、彼の MC や表情から伝わってきた、ケガをせずにもっともっといいパフォーマンスを見せたかった、という情念のようなものに迫力を感じた。痛む足を押してダンスすることだけでもすごいのに、彼は(もちろん他の2人も)さらに上を求めている。

 「プロ」の定義が決まるわけもないが、この日の w-inds. は、まぎれもなく「プロ」だった。そして、龍一のくやしがりようと、3人のいざピンチという時に見せてくれた底力とから、w-inds. はこれから、もっとすばらしいグループになると、確信した。

posted by さとる at 23:39| w-inds.