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2008年09月23日

w-inds. の「記憶に残る」ライブ[前編]

 プロの真価は、緊急事態にどう対処するかで問われる。9月23日、東京都代々木第一体育館で行われたライブで、w-inds. が厳しい選択に直面した。


 3人のメンバー(千葉涼平、橘慶太、緒方龍一)のひとりがリハーサル中ケガをした。開場は遅れ「メンバーのひとりがケガをして治療中で……」というアナウンスが何回も流れた。外で待つファンたちの間に同様と不安が広がる。「無理しないでほしい」という声が多い。

 1時間遅れでライブが始まると決まり、中に入る。定刻になり会場が暗転して、息を飲んでいると、誰だかわからない「えらいさん」(名乗らなかった)が出てきて、経過を説明する。ケガをしたのが龍一ときき、会場がどよめく。左足首靭帯損傷。立っているのがやっとな中、本人の強い希望で、強力な痛み止めを打って、公演することに決めたという。

 あとでメンバーたちの MC の中でも、プロとして完全な状態でパフォーマンスを見せるべきか、いま精一杯全力を尽くして来てくれた人たちに応えるべきか、悩んだことが素直に語られる。そんな内幕話しをライブですべきではない、という厳しい意見もあるだろうけれど、私は、苦渋の決断を語ってくれる方が、人間らしく感じられて好きだ。


 本当に龍一のことを心配しつつ、ライブが始まる。会場には龍一を気遣う気持ちがあふれている。メンバーたちも、心なしかおそるおそるライブを開始しているように見える。

 龍一は、ケガをしていて大変だろうと思ってみるからか、少ししんどそうに見える。思い込みかリアルか……しかしダンスは普段と変わらない。次第にホッとしてくる。

 徐々に会場の心配も、あったかな安心感に変わって行く。龍一はもちろん、メンバーもスタッフも落ち着きを取り戻し、いつもの華麗なパフォーマンスがくり広げられる。


 人は、緊急事態になると、日ごろ精進している人ほど、うろたえたりせず、さらに輝きをますものだ。メンバーのひとりがケガをしたことを乗り越える、という課題は、スタッフも含めてステージ上全員の集中力を増し、全てのパフォーマンスに、今までにない緊張感を与える。そして、とりわけメンバー3人の団結力が見事なまでに高まっていくのがわかる。

 危機感が自然とホンネを引き出してくれるからか、3人のトーク(MC)は、胸にぐぐっと来るものばかりだった。言葉は上すべりせず、3人のからみ方も間も絶妙。だんだんギャグも飛び出すようになり、これがまた、いつも以上に受けたりする。龍一も後半では、車イスで病院に行った時にマンガを拾ってラッキー! なんて話までし出す。

 そんなプロセスを経て、3人の気持ちも高まっていく。終盤、龍一は、慶太・涼平と、ひしと抱き合う。やってよかった、龍一最高だった、とお互いを励ましながら。こんな人と人とのぬくもりあるつながりを見られただけで幸せだ。


 今日は仕事と仕事の合間にこの「ドラマ」を見に行ったので、力が尽きました。続きはまた明日。

posted by さとる at 23:33| w-inds.