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2008年08月29日

w-inds. 三位一体のミラクルライブ[前編]

 千葉 涼平、橘 慶太、緒方 龍一で w-inds.。全員20代前半にして、メジャーデビューからすでに7年を超える。これ以上ないくらい3人の息が合った、見事なライブだった。8月28日、武道館。


 シンプルなステージ。照明にしても、背景のスクリーンにしても、ステージの利用法にしても、全く派手さはない。もちろん奇抜さもない。もうひたすら、歌を聴かせ、ダンスを見せるだけ、である。

 それがどれだけ大変なことか。実力と自信がないアーティストほど、こけおどしな仕掛けや過剰な演出でごまかそうとする。彼ら3人は、もう実直すぎるくらいに、歌とダンスだけで勝負する。

 MC でさえ、短いし、大爆笑もない。ぶっちゃけ、まだぎこちなくさえある。今どき、ここまであざとさのないトークも珍しい。新鮮でさえある。観客席にタオルを投げて、観客がタオルの取り合いになると本気で「だいじょうぶ?」「仲良くしてね」。アンコールの途中で「もう1曲」コールが入ると、ぽつりと「すごいね」。なんてキュートな素直さなんだろう。


 他によけいな要素を加えないから、歌とダンスに注がれるエネルギーはハンパじゃない。メンバーのどのひとりの身体の動きを見ていても、その軽やかでしかし奥が深い動きだけで魅了される。

 3人の身体は、そのまま音楽表現に変わる。身体そのものが、楽器またはリズムまたはメロディと化しているのだ。だから、その身体から発せられる「気」を、私もまっすぐに受け止めることができる。そしてその「気」は、私の身体の一部になってしまう。これを「心地よい」と言わなくてどうしよう。

 さらにそれぞれの身体だけでなく、その3人の身体はお互いに作用しあっている。コラボレーションしている。ひとりで歌いダンスするだけでも大変なのに、他の2人とシンクロさせてしまうのだからすごい。さらには、バックのミュージシャンやダンサーともよどみなく絡み合うのだから、ステージ全体からまた別の大きくおおらかな「気」が私の中に入ってくる。


 こうしたパフォーマンスが、MC にも現れる「自然体」で行われていくのが、それを体感している私たちとの距離を縮める。「緊張する」なんて言葉がふっと出てくるのもそのしるしだ。いまの自分の状態を余すところなく、ダンスと歌にこめてくる。

 「自然体」の彼らは「マジメ」でもある。どれだけ真剣に練習しているかが何も言わなくても伝わってくる「マジメ」さだ。ダンスや歌、音楽表現がが好きでたまらないこともぐいぐい伝わってくる「マジメ」さだ。その結果、彼らがとても楽しそうに見えて観客も楽しくなる「マジメ」さだ。

 最初の1曲を踊った(変換中に出てきた「躍った」を当てたくなる)だけで、もう汗びっしょり。何しろこの夜は湿度がほとんど100%の雨模様。「びちゃびちゃだ」。その汗は、「自然体」と「真面目さ」の象徴だ。


 だから当然のことだけれど、武道館全体もあったかく穏やかな空間になる。ファンたちも「マジメ」なのだ。

 明日朝早いので、今日はここまで。今回のライブに招いていただいたAさんに感謝しつつ、明日に続きます。

posted by さとる at 00:05| w-inds.