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2008年08月28日

KinKi Kids「Secret Code」の新境地

 全体の構成は21世紀。でもベースにジャズをおいて、メロディもレトロさをまとっている。KinKi Kids「Secret Code」は、なかなかの新境地といっていい。


 大編成で、ホーンセクションを効かせた演奏に乗って、滑るように、力強く堂本ふたりがヴォーカルを乗せていく。聴き終わると、さっぱりとした後味のよさが残る。

 こんなおしゃれで難しい歌を、さりげなく歌いこなせるようになったんだ、と思うと感慨深い。演奏とヴォーカルとメロディとリズムとノリのブレンド具合が、見事にちょうどいい。


 堂本剛主演の「33分探偵」(フジテレビ系)の主題歌にもなっている。ありえない極致の設定で、実にグダグダと、でもマニアックなパロディ満載で(学校シーンでヤンクミもどきが出てきたり……いろいろ)、けっこう楽しめる。

 やはりありえないストーリーの中で、古典的ギャグ満載で超楽しめた「スシ王子」とセンスは違うけれども、何か言いたそうで、テーマもありそうで、でも微妙にまっすぐさをかわして肩ひじ張らないドラマを楽しんでいる、という共通点を持っている。

 堂本ふたりも、楽しく真剣に演技に取り組んでいる。彼らのドラマはこれから、こういう方向にいくのかと思わせる。


 カップリングの「Fu Fu Fu」はおなじみの CM ソングで、軽快で爽快なポップスの典型。ベースはディスコかな。「フゥ・フゥ・フー」のくり返しはすぐ耳になじみ、そのおいしい部分をこれでもかと歌ってサービスしてくれる。

 最近のヒット曲たちは、おいしいメロディーをあえて禁欲して、1曲の中で数回しか聴かせてくれない曲づくりが多い。

 だから、ちらっと聴いただけの人にはなかなかメロディが心に残らず、したがって大ヒット曲につながらない、という悪循環になっている気がする。


 その点 KinKi Kids は、常にヒット曲の王道あるいはいい意味での「定番」をはずさないでいるから、チャートで1位を取り続けられるのだろう。

 とは言え、もう1位を取り続けることに優先順位を置かなくてもいいのではないか、とやっぱり思ってしまう。

 だから今回の「Secret Code」が「やや」「冒険」していることはとってもいい傾向だと思う。どんどん今までにない曲調やリズムに挑戦していってほしい。世界中のリズムで曲を作っていくのなんて面白そうだけれど……難しいでしょうね。

posted by さとる at 14:01| 私を支える歌