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2008年06月11日

1曲入魂のシングルをもっと聴きたい

 最近 CD シングルに収録される曲数が増えてきているような気がする。アルバムのように収録曲とは別に「まとめ」のタイトルが付いている場合もある。


 例えば BoA のシングル「Vivid」は「Kissing you」「Sparkling」「Joyful Smile」の3曲収録で、「Vivid」という曲はない。

 この手法を最初に始めたと思われる倖田來未(シングルにたくさん曲を入れるのは先輩のあゆあたりからか)の「MOON」も「Moon Crying」「Tha' Ain't Cool」「Once Again」「Lady Go!」の4曲入りだ。

 今書いていて気付いたのだけれど、これ、曲のタイトルがぜ〜んぶ英語なんだね。カッコよさを追求したい気持ちはわからないではないけれど、すぐ意味がわからないタイトルもある。歌って伝えたいことがあるから歌うんだとすれば、タイトルで伝わりにくいって、少し気になる。


 で、話を戻して曲数だけで見ても、V6 とタッキー&翼が通常盤でインストゥルメンタルや初回プレス特典などを除くと、4曲の異なる曲が入っている。ジャニーズ系ではその前の KAT-TUN が3種類買うと、それぞれソロ曲が揃って計7曲。

 イケメン・双子ユニットと言われている ON/OFF も新曲は4曲入り(けっこう来るものがある楽曲!)。Aqua Timez も4曲。その他、大塚愛・竹内まりや・星村麻衣は実質3曲……といくらでも例が上がる。


 単純に考えて、1枚の CD シングルで3〜4曲も聴けるのはお得な感じがする。もともと日本の CD シングルの値段は1200円前後で、世界的にも高いから、そのくらいのサービスはあっていいとも思う。

 ただ、たくさんの収録曲の中でどれをメインにしてプッシュするのだろうか、といらぬ心配をしてしまう。

 テレビなどで全曲歌うわけにも行かないし、ラジオなどではバラバラにかかってしまうこともある。そうなると「新曲」のイメージが薄れてこないだろうか。


 かつて80年代前半くらいまで、つまり CD が出現するまでは、ドーナツ盤と呼ばれたアナログがシングルの主流で、裏表2曲しか入れられなかった。さらに「裏面」はその名の通り、付け足しみたいな曲が収録されることも少なくなく、大事にされていなかった。

 だからシングル=1曲というイメージが強く、両面ヒットがでると(ビートルズなど洋楽に多かった)けっこう感動したものだ。そしてその曲はメディアで何度もかかり、嫌いな曲でも耳に残った。

 つまり、みんなが主なヒット曲を知っていた時代だったのだ。


 懐古的に「あの頃はよかった」と言うつもりはない。ないけれど、1曲を大事にして歌う、時間と手間をかけてできるだけたくさんの人の耳に届ける、そんなヒット曲があったっていいと思う。収録曲が少なくなるならば、シングルの価格を安くすればいい。

 特に新人アーティストの場合、価格を安くして買って聴いてもらう、というプロモーションはあり得ると思う。現に米国ではデビューアルバムをかなり廉価にして成功したアーティストがたくさんいる。

 いろんな種類の音楽が、多くの人の耳に入り、選択の幅が広がらないと、音楽文化は発展していかないと思う。そのために1曲入魂のシングルをもっと聴きたい。

posted by さとる at 00:00| 音楽の周辺