昨日5月22日から、世界でもっとも長い歴史を持つ米国のチャート誌『Billboard』(以下、ビルボード、1894年創刊)が、新しいランキング“Billboard Japan Hot 100”を米国で発表し始めた。オンラインでは毎週木曜日に、雑誌にはそのチャートが翌週月曜発売号に載る(「こちら」をクリックして見られます、「こちら」のチャート一覧にもしっかり載ってます、さらに関連記事は「こちら」)。
「ビルボード」が主導して、「ビルボード」の名を冠して作られる米国外のチャートは、カナダに続く2カ国目である。
チャートの作り方は、本家の「ビルボード」とほぼ同じ。CD の売り上げと、ラジオでのオンエア回数をミックスして順位を決める。そのやり方はかなりの程度まで、公開されている。
日本では、米国で90%以上のCD販売店(オンラインショップを含む)と音楽ダウンロードのセールスデータを把握している「サウンドスキャン」の子会社がセールスを調べ(ダウンロードを計算に入れるのは今後)、「プランテック」社が全国33局のFM/AMラジオ局をモニタリングして集計した楽曲の放送回数をまとめ、チャートを作っている。
実は試験的に、TUTAYA-ONLINE で今年2月からチャートは公開されており、それから3ヶ月かけて検証した上で、世界への配信が昨日から始まったということらしい。
「ビルボード」のコメントによると、世界で米国に次ぐ大きな音楽市場だから、遅すぎたくらいだ、とチャートが始まった意義を強調している。
チャートは「ビルボード・ジャパン」および「TUTAYA-ONLINE」のサイトで見ることができる(タイトルをクリック!)。
両サイトは、これからさらに充実していくらしく、新譜のレビューや、米国チャートの公開、さらには10月からチャートインした曲の着うた・着うたフルのダウンロードも携帯でできるようになるという。さまざまなライブも企画されていくようだ(上記ふたつのサイトでは、シングルだけでなく、アルバム・エアプレイ・シングルセールスのチャートも見られる)。
そしてこのチャート、エアプレイが入っているので、『オリコン』とはだいぶ違ったものになっている。最新週で見ると、1位の KAT-TUN は変わりないが、『オリコン』では14位のキマグレン「LIFE」が2位、マドンナの「マイルズ・アウェイ」(フジテレビ系木村拓哉主演ドラマ「CHANGE」主題歌)がシングルカットされていないのに7位にランクされているなど、独自性がある。
「マイルズ・アウェイ」が入っているのも「旬」な感じがするし、ラジオでよくかかる洋楽系の曲もたくさんチャートインしているので、これまた聴かれている音楽の実態に見合っている。
このチャートがさらに充実していくと、『オリコン』を脅かす存在になるかもしれない。独占よりは切磋琢磨がいいに決まっているし、ランキングのあり方を考え直すきっかけになるかもしれない。これからは「ビルボード・ジャパン・ホット100」から目が離せない。
比べてみよう!
『ビルボード・ジャパン』→「こちら」
『オリコン』→「こちら」
2008年05月23日
ビルボード・ジャパン・ホット100が始まる
posted by さとる at 22:16| 音楽の周辺