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2008年04月22日

w-inds.「アメあと」のさわやかな奥行き

 この曲は、疲れている心に、しゅわーっと広がる。「アメあと」というタイトル通り、雨上がりの、さわやかで、清新で、再スタートが切れそうな、あの何とも言えない気分が心にあふれてくる。


 雨も上がり、季節も変わり、再会したふたりは新たな旅立ちをし迷わずに夢を目指す、という歌詞が、w-inds. によって磨かれて輝き、あてはまりそうな場面がさらに広がっていくようだ。


 若い彼らに使うことばではないかもしれないが、「円熟」ということばを使いたくなるほど、バラードの表現力も豊かになっている。

 少し抑え気味に歌っているだけにかえって説得力を増した慶太のヴォーカルに、涼平と龍一が実に繊細に巧みにからんで、さりげなく効果的な陰影を与えて、曲に奥行きを与えている。

 ここがポイントだったりするわけで、3人の絶妙なからみあいがあっての w-inds. だということがよ〜くわかる曲でもある。


 きれいなメロディは、きれいだからこそ歌いこなすのが難しい。テーマがシンプルで純粋であるほど表現するのが難しい。

 だから初めて聴いた時に「おおーっ」と軽い驚きを伴って、歌唱のうまさを体感できた、ということは、彼らがこの歌を確実に自分の中で消化して、自分の「歌」として表現していることをも意味する。

 特にサビに入って行く時に、必要以上に盛り上げて「さぁさびが来るぞ」と言わんばかりに歌うのではなく、流れるように滑り込んで行くところが、この曲のコンセプトに合っていて、ゾクッとするほどだった。


 この実力を、もっともっと多くの人に知ってほしいと、相変わらず思わずにはいられない。その点からスタッフへの苦言2つ。

 彼らのヴォーカルの魅力を信じるのならば、一部でヴォコーダーを使って声を加工していたけれど、全部「素」で通してほしかった。

 そして、うーん、PV……、悪くはないのだけれども、ちょっとコンセプトに走りすぎている感。3人そろって w-inds. なんだということを意識して、3人いっしょに歌うところも出してほしかった(見たかった、と言うべきか)。そこに計り知れない魅力が潜んでいるのだから。

posted by さとる at 14:06| w-inds.