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2008年04月03日

244ENDLI-x「kurikaesu 春」で軽やかに舞う

 堂本剛のことを書くのは、ほぼ1年ぶりになる。これだけ間が空くと、音がどんなに変わっているか、買ってきた CD を初めて聴く時、文字通り「期待と不安」に胸が震える。今年のプロジェクト名は244ENDLI-x(つよしエンドリックス)。

 ジャケットに堂本剛の顔がない。初回限定盤は横顔、通常盤は不思議なかぶり物を頭に付けている。宇宙人か? 撮影は奈良みたいだ。これまでの「思い込み」を捨てて、自分のリアルを見てくれ、という意味だろうか。


 いよいよ1曲目を聴く。「kurikaesu 春」、えらく明るいイントロ、軽やかにさえ聞こえる堂本剛の声が耳に飛び込んできて、意外な感じに少しとまどうが、肩の力が抜けた明るさがけっこううれしい。

 きめ細かくサウンドが複雑に変化するのだけれど、それに乗って中心を流れるメロディは極めてポップでわかりやすい。これはヒット曲する曲作りの定番。そんな曲を届けてくれた彼の心境は、いよいよ自信を得て、快調なのだろうか。


 歌詞も予想外(?)にシンプル。しかしそこは堂本剛。ラブソングのようでいて、くり返す春、くり返す鼓動、くり返すサクラ、といったあたりには、どんな人間の間にも生まれるはずの「愛」を歌っているようにも聞こえる。

 これはカップリング曲全体に言えることで、穏やかに奈良の夕暮れに流れてきそうなバラード「プロポーズダンシング」では「愛をしてる」「愛の暴動」「臆病なんて 立場なんて 愛で汚せるさ」といったフレーズが、なにか限りないパワーを持った愛のちからを歌いきっている感じがする。

 ボコーダーも使ってファンキーな「Let's try the love!」では、ARAN(誰?)の詞曲で、その誰もが持てるはずの「愛」を試してみようと訴え、60〜70年代の洋楽を連想する「OH LORD!」では、4部作(?)の「締め」として、愛が死んでいく世の中で、不安を持ちわがままな自分を本気で愛して、自分も含めてみんなが信じてすがってしまっているフェイクではなく、「僕は 愛になる」(この曲はほとんどアカペラで終わるのでとても印象深い)。なるほど。[「Let's try the love!」は初回限定盤のみ、「OH LORD!」は通常盤のみ。2枚買わねばならないのはつらい!]


 「kurikaesu 春」はテクノサウンド、という解説もあるけれど、そんな分類は彼の作る音楽には無意味な気がする。堂本剛と ENDLICHERI ☆ ENDLICHERI を合体したプロジェクトが244ENDLI-x とのことだが、さらに自然体に自己表現をしたら、多彩で魅力的な曲がたくさんできました、と言った方がいい感じがする。

 そして相変わらず「伝わる」声に再会したことがうれしい。自分の想いを曲に乗せる計り知れない表現力が輝いている。軽やかに重厚に、自在な発声がすごい。

 と、ここまでは同時に買ったアルバムはまだ聴いていない段階での文。明日アルバムについて書くと、私の中にどんな「春の嵐」が巻き起こるだろうか。楽しみだっ!