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2008年03月30日

平川地一丁目「うたかた」ではじける

 平川地一丁目はいつも、ひやひやしながら見守る感じで、ふたりの兄弟の類いまれなる才能が、活かされていってほしいと願い続けている。

 そんな中で出た半年ぶりのシングル「うたかた」は、キャッチーでかつ新鮮なサウンドが展開されていて安心した。何しろふたりの公式ブログなどを読んでいても、お互いに対抗意識バリバリなのがわかるから、それが「切磋琢磨」ではなく「不協和音」にならないかいつもハラハラしているもので。


 「うたかた」は、初めて他人の詞(森山公一)に兄・龍之介が曲を付けるという試み。これは大成功だったみたいで、その緊張感が、疾走感あるわかりやすいメロディを生んだ。

 特にサビは詞に合わせて、テンションが上がっていき、耳にも残りやすいし、平川地の神髄である60〜70年代フォークの「21世紀枠」化の見本のような曲になっている。ほどよいロックテイストがまた心地よい。

 同様に弟・直次郎のヴォーカルも、いつもとは波長が微妙に違う歌詞を歌うことで、今までに増して、成長した味わいを出している。


 その勢いでカップリングの「幸せへの距離」(兄の作詞・作曲・編曲)もカッコいい。「今君は現実を逃れるためじゃなく 幸せへと近づくために走り出そう」という歌詞は抽象的だけれど、平川地の今とも重なってリアルだし、少し肩の力を抜いて歌う弟も、情感を上手にこめている。

 そして、いつものカバー曲も美しい(3曲入り)。今回は松任谷由実が1979年にブレッド&バターという兄弟デュオに書いた「あの頃のまま」。

 「あの頃のまま」にはコーラスにそのブレッド&バターも参加しており、同じ兄弟デュオであるブレッド&バターとの交流はきっと彼らにいい影響をもたらしたことだろう。さらにこの曲をモチーフにした演劇にもふたりが出演する。いい流れになってきた感じだ。


 聴いた後スカッとする、パンチある歌唱と切れ味鋭いギター、そしてインパクトのあるメロディ。今年は平川地一丁目にさらにいっそうワクワクできそうだ!
posted by さとる at 00:00| 平川地一丁目