「至福のとき」なんてめったに使わない言葉はこういう時のためにあるのかもしれない。ここが新しいステージの「始まり」なんだとクールに思わずにいられない気持ちもあるけれど、今日は素直にその感激に酔おうと思う。

でも、やばいよね。このアルバムに収録されている10曲が手もとにあって、これからいつでも聴けるってことは、自分の気持ちがたかぶっている時も弱気になっている時も、聴いては泣き、泣いては聴くことになっちやうんだろうな。
でも雨のち晴れ。聴いたあとには、この10曲たちに引き出された私の、生きていこうとする力がみなぎる「気」によって、私は次の一歩を踏み出していることだろう。
それにしても私がどうしてもアルバムに入れて欲しかった曲がみんな入っていて、とてもうれしい。
14分が聴くほどに短く感じられる、大野さんの家族への想いがぎっしりつまった「22歳のひとり言」、学校ライブの中で出来た、自分らしさをお互いに大事にすることを歌う「ともだち」、インディーズ時代のアルバムにも入っていた、優しさと温かさが失われた社会へのメッセージあふれる「弱虫な時代」……。
デビューシングル「心のノート」に始まり、中盤にラブソングを置き、「22歳のひとり言」(アレンジが渡辺俊幸さん)「ともだち」(子どもたちといっしょに楽しそうに歌う)で終わる構成も、大野さんのポリシーを伝えるために考え抜かれた順番になっている。
人がらがにじみ出る「そばにいてくれる」声、たくさんすぎるくらいの言葉を巧みに構成しておいしいメロディーに乗せる稀有な才能、どの曲にも流れる「人間」へのあったかいまなざし。大野さんの魅力は、より洗練されこそすれ、「頑固に」健在なのがうれしい。
アルバムのクレジットには、Co-Producer として大野さんの名前がある。これもまたすばらしい。大野さんが自分の想いをスタッフたちと融合させながら満足のいくアルバムを作ったという証しでもあるからだ。
10曲のそれぞれに、大野さんがその曲に寄せる短い言葉が付いていて、学校ライブに行った全ての校名が記されているのもアルバムをさらにあったかくしている。
もちろん、大野さんの表現方法は大きく変化している。そのあたりはさらに何回もアルバムを聴いて、また明日アップしたい。
▼HMV 千葉ニュータウン店(大野さんの地元)でのディスプレイ▼
入り口にどーんと大野さんコーナー

新譜コーナーでも

新譜コーナーのアップ

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