THE ALFEE の活動は、最初のデビューから数えるとまもなく34年にもなる。音楽の方向性の違いやちょっとしたもめごとでロックグループが壊れることが多い中で、驚異的な絆だといっていい。
ライブを重視してきたとか、上手にひとりずつでもリフレッシュしているからとか、モンスターヒットがないから逆によかった(地道に続けられた)とか、長続きの原因はいろいろ言われるが、なかなか決定的なものがないので、ホンネをぜひ知りたい。
私は「メリーアン」(1983年)以来聴いていて、ワンパターンと言われても夢と希望にあふれたエールを送り続けるポジティブな歌詞と、3人の声と音のコラボレーションの魅力にほれている。
いまヒットしている「Lifetime Love」は、いつになくハードなメロディ展開で、「恥ずべきは素直になれない心 愛してるんだと叫んでみろ」というサビの絶唱までぐいぐい引っぱっていく。随所にちりばめられた優しさとあいまって、強力に心の中からエネルギーを引き出してくれる。ちょっと「メリーアン」をも想起する懐しい作りでもある。
カップリングの「Wonderful Days」は、「明日をあきらめない限り 勝てるチャンスはあるのさ」と、定番通りの3人の魅力が満喫できる壮大なバラードで、メロディもとってもおいしく、今回のシングルはかなり充実している。
だからこそ、その発売方法がどうしても気になってしまう。上記の2曲に、ライブ音源が1曲付いて3曲でシングルになっているのだが、このライブ音源が3種類ある。つまり、ファンとしては3枚のシングル盤をどうしても買いたくなる仕掛けだ。
実は昨年のシングル「Dear My Life」でも、ジャケット(それぞれメンバーの写真)と3曲目のインストゥルメンタルが異なっていて、これまたファンは3枚買いたくなる。
21世紀に入ってからシングルリリースが年1枚ペースなことを考えると、3枚買っても……と考えたくはなるが、メインの2曲を三重に買わなきゃいけない気になるというのはいかがなものか。
今週発売のシングルでは、人気急上昇中のビジュアルロックバンド、彩冷える(あやびえ)も、メイン2曲の他は、DVD か異なる3曲目が付いて3種類発売をしている。
ベテランもフレッシュアーティストもこぞって、売れない原因を真剣に考えずに目先の収入だけを狙うレコード会社(とプロダクション)に協力してしまう。せこい、と思わずにはいられない。
2008年03月24日
THE ALFEE「Lifetime Love」の光と影
posted by さとる at 23:31| 音楽の周辺